そもそもおまとめローンとは?
おまとめとは、現在抱えている複数の借金を完済するために、新たな借金を組むことを言います。
例)
A社から10万円・B社から20万円の借金を完済するために、新たにC社で30万円の借入を行い、このお金でA社・B社の借金を完済する。
このような流れをいわゆる「おまとめローン」と言います。
借金をまとめると、どのようなメリット・デメリットがあるでしょうか?
それぞれ見てみましょう。
おまとめローンのメリット
月々の返済が1回になる
借入先が多いほど、毎月の返済回数が多くなります。
返済日を同じにしても、複数回返済しなければいけないのは同じことです。
月々の返済額が少なくなる
借金を1つにまとめれば、月々の返済金額は減額出来ます。
最小返済額は、例えば1社にまとめていれば5,000円で納まるケースも存在し、回数といい額といい月々の負担は少なくなるでしょう。
金利が下がることもある
金利が下がるケースとして以下のケースが挙げられます。
- 現在借りている会社より、低金利の会社に乗り換える
- 合計100万円以上の借入を1つにまとめる
法律により、貸し出し100万円以上の上限金利は15%と定められており、複数社から100万円以下を金利15%以上で借りていれば、金利は15%以下になります。
おまとめローンのデメリット
金利が下がっても利息が高くつく?
月々の返済額が下がることで、かえって利息が高くつくリスクがあります。
たとえば、3社でそれぞれ40万円借りている際のケースです。 それぞれ金利と最小返済額は以下のようになります。
A社:金利18%、最小返済額1.2万円
B社:金利17.8%、最小返済額1.1万円
C社:金利18%、最小返済額1.1万円
この条件で最小返済額で完済すると、計算式は面倒なので省きますが
利息の合計額は50万8,711円になります。
では、これらをまとめて、アコムの「貸金業法に基づく借換え専用ローン」で借り換えた場合どうなるのでしょうか?
金利15%、最小返済額:2.4万円
この場合、利息の合計額は67万6,902円となります。
月々の返済額が安くなるという事は、返済のペースが遅くなり金利の割合も大きくなってしまうので、おまとめ前と後で最小返済額は変更しない方が長い目で見れば賢明と言えるのではないでしょうか?